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研究成果がResearch Features Magazineに掲載されました。

大滝直人教授(公衆栄養学研究室)、横路三有紀講師(栄養教育論研究室)らの研究が、英国のデジタル雑誌 Reaserch Features.で紹介されました。本雑誌は世界中で実施されている話題性が高い研究を紹介しています。今回紹介された研究は、COVID-19パンデミック下の高齢者の食生活とフレイルの関連を調査した研究です。

この研究では、本学栄養科学研究所高齢者栄養科学部門が実施した、2020年に西宮市在住の高齢者およそ5000名を対象とした大規模調査で得られたデータを解析しました。 その結果、COVID-19パンデミック下における、高齢者の食品摂取の多様性や社会参加は、フレイル(虚弱)罹患率と関連することが明らかになりました。 COVID-19パンデミック初期には、社会的距離の確保という観点から外出や買い物の自粛が求められ、多くの高齢者にとって様々な新鮮な食品を手に入れることが困難であったと推察されます。また、COVID-19パンデミックの発生から今日に至るまで、高齢者の社会参加は阻害され続けています。大滝教授と横路講師らの研究グループは「今後も縦断的な調査を行い、COVID19パンデミックの健康二次被害としてのフレイルの実態を明らかにしていきたいと思います。」と今後の展望を述べています。

原著論文は以下の3件となります。併せてご覧ください。

  1. Akita M, Otaki N, Yokoro M, Tanino N, Fukuo K. (2021). Relationship between social activity and frailty in Japanese older women during restriction on outings due to COVID-19. Canadian Geriatrics Journal, 24, 320.
  2. Otaki N, Yano M, Yokoro M, Tanino N, Fukuo K. (2021). Relationship between dietary variety and frailty in older Japanese women during the period of restriction on outing due to COVID-19. The Journals of Gerontology: Series B, 76, e256.
  3. Yokoro M, Otaki N, Yano M, Tani M, Tanino, N, Fukuo K. (2022). The Journal of Frailty & Aging, in press.