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中村衣里助教の研究課題が、公益財団法人日本食品化学研究振興財団 令和2年度研究助成に採択

 食物栄養科学部 食創造科学科 食品衛生学研究室の中村衣里助教の研究課題「大豆タンパク質にアミノ酸栄養強化剤および増粘多糖類を添加した高齢者・病者向けプロテイン飲料の開発」が、公益財団法人日本食品化学振興財団 令和2年度研究助成に採択されました。

 本助成事業は、食品添加物の安全性・有用性等食品化学に関する調査・研究に対する助成を、本邦内の大学・研究機関等にて研究活動に従事している研究者を対象に一般公募して実施するもので、中村助教の採択は昨年度に引き続き2度目となります。 

 食品衛生学研究室(松浦寿喜教授)では、栄養素や食品成分などの消化・吸収の様子を門脈血中の成分濃度の変化により測定することのできる「ラット門脈カテーテル留置法」を開発し、新しい機能性食品の研究・開発を行っています。

 今回の研究では、グルタミンおよび増粘多糖類(ペクチン)を配合することにより消化管粘膜へのエネルギー源の補給および持続的・安定的なアミノ酸補給を行うことができるペクチン・グルタミン・必須アミノ酸配合プロテイン飲料の開発を試みます。このプロテイン飲料を開発することで、消化吸収機能の低下した高齢者や病者に、アミノ酸バランスに優れたタンパク質補給が可能となるとともに、消化管が健全に保たれ、健康の維持・増進に貢献するものと期待しています。