一生を描ききることのできる女性力
少子高齢化による就業者人口の減少が進んでおり、産業構造の変化も急激に進んでいます。このような状況のなかで健康寿命の延長が望まれるとともに女性の社会での活躍が次の時代を切り拓くための鍵となっています。このような状況の中で、「健康」と「生活」の基盤である「食」について、より専門的な知識や高いスキルを持つ「食の担い手」の人材育成は、喫緊の課題だと考えています。
本学では2020年4月から生活環境学部食物栄養学科を改組発展させ、「食物栄養科学部(食物栄養学科・食創造科学科)」として生まれ変わることになりました。この食物栄養科学部では、本学の立学時からの精神を受け継ぎ、「高い知性と善美な情操と高雅な特性を兼ね備え、さらに人々の健康と豊かな食生活を支援する有為な人材を育成する」ことを目指しています。
今回の改組で生まれ変わった新食物栄養学科は、本来の管理栄養士の使命である医療・予防領域で活躍できる管理栄養士の育成に重点を置いています。この人生100年時代に、食生活の指導等を通じて社会における健康増進や医療現場での傷病者の栄養管理を担うのが管理栄養士です。食物栄養学科では、「栄養管理の視点から誰もがより長く元気に活躍できる健康な社会の実現」を支える栄養管理を目指す人を待っています。
一方、食物栄養科学部の誕生とともに食創造科学科というユニークな学科を設立しました。フードビジネス(食産業)を取り巻く環境も、劇的な変化を迎えています。外食産業の市場規模や中食(なかしょく)産業などが拡大する中で、食産業の6次産業化、食品の安全確保、食品産業の国際競争力の強化、食品ロスの削減など次々と解決しなければならない課題が山積みになっています。また、国民の健康意識が向上し、価格や味以外の付加価値として、食品機能や栄養素が注目され、特定保健用食品の普及や機能表示食品が設立されました。このような激変する食産業界を支えるため、食品機能学・栄養学の専門知識を有し、製造・生産から企画力・食のブランド力まで手がけるプロフェッショナルのニーズが高まっています。このニーズに対応するため食創造科学科では、食の新たな可能性を切り拓き、食産業界をリードすることのできる専門知識とスキルのある即戦力となる人材の育成を目指しています。食創造科学科では、人の生活の基本となる「食」を支える産業人を目指す人を待っています。
「一生を描ききることのできる女性力」を食物栄養科学部で一緒に開拓しましょう。