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BMC Geriatricsに掲載:COVID-19パンデミックによる社会活動への影響に関する研究

本学と西宮市が共同で実施した、COVID-19パンデミックによる社会活動への影響に関する調査結果を解析した研究がBMC Geriatricsに掲載されました。本調査は、2021年8月に西宮市の地域高齢者約5000名を対象に実施されたものです。

本研究では、COVID-19パンデミックによって、地域活動を含む様々な社会活動が停滞したこと、友人・知人や身内の方との交流が阻害されたことが明確となり、このような社会活動の停滞が、身体活動量の低下に影響を与える可能性も示されました。

本研究グループでは、COVID-19パンデミックによる社会活動の停滞による身体活動量の低下は、①外出頻度を少なくし、身体活動量の低下や不活発時間の増加が引き起こされること、②社会活動の停滞によって、良い生活習慣を維持することへのモチベーションの低下が引き起こされること、という2つの理由があると考えています。

国が推進するフレイル予防は、栄養・運動・社会参加の三本柱で行われております。社会参加の重要性は、より良い生活習慣を保つために必要なモチベーションを維持・向上させる重要な要素と考えられます。

尚、今回の結果は横断研究の結果であるため、今後は縦断研究による調査・研究が必要とされます。 

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